気づきの日記「引き算で見つける幸せ ~心のデトックスで自分を取り戻す~」

慣れ親しんできた「つけ足す」習慣

私たちは生まれてからこれまで、さまざまなものを自分につけ足すことに夢中になってきました。「つけ足す」ことこそが、人生だったかもしれません。

それは知識やスキル、さまざまな情報、オシャレや美容、あるいは多くの持ちものや人間関係など・・・。これらは、自分に安心感をもたらし、世の中で評価されたり、成功を手にするための必要手段だと信じられてきました。

ほんとうの自分を覆い隠すもの

しかし、これらを次々とつけ足すことで、私たちは本来の自分をどんどん覆い隠してしまっていることに気がつきません。

いつの間にか、自分の価値を外側のものでしか測れなくなり、本当の自分を忘れ去り、自分に対する価値や信頼を失ってしまったのです。また、つけ足したものによって心も体もズッシリと重くなり、不自由さや生きづらさを感じるようになってしまいました。

すでに存在している完全な自分

じつは、私たちは自分の人生を良いものにするために必要なすべてをすでに与えられています。それは、あらゆるものに対する確実な答えであり、心の内側に存在しています。

本当は、その自分につながるだけで、自分にとって必要なものごとが自然と現れてくるようになるのです。

そして、その本当の自分につながるためには、何かをつけ足すために走り回るのではなく、その存在につながることを邪魔しているあれこれを手放す必要があるだけなのです。

ただそのことに気づき、「内側の真の自分とつながること」こそが、幸福や充実感を得るためのカギとなります。

デトックスの重要性

つけ足すことばかりに目を向けるをやめて、むしろ力の源である心をデトックスしていく方向へと向かいましょう。その力の源は、心の静けさの中でしかつながることができないからです。

そのためには、本当の自分にそぐわないものを心の中から手放していく必要があります。自分の本性である「愛」「安らぎ」「喜び」というものにそぐわない考えや思いこみに気づき、それらを手放していくのです。

たとえば、過去の失敗からくる「自分には価値がない」という信念であったり、他人と比較して感じる劣等感、また未来に対する過度な不安や恐れなどがあげられます。これらは、私たちが本来持っている安らぎや幸福感を曇らせてしまいます。まずは、そのような考えや思いこみがあることに気づき、どのように自分を縛っているのかを観察し、それが自分にとって足かせになっていることをはっきりと認識することが大切です。

あるいは、自分の感じている気持ちを日記を書き記すという方法を使って、自分の心の状態を明らかにし、その重荷を手放していくこともできます。こうしたプロセスを通じて、内側の静けさを取り戻し、本来の自分の力を感じられるようになるのです。

手放しによる静けさとつながり

自分を恐れさせたり、不安にさせたり、苦しめる考えを手放してゆく心のデトックスを通じて、自分の内側は静けさを取り戻しはじめます。それは、自分のアタマではなく、ハートにつながりはじめることです。

このハートの静寂の中でこそ、私たちはすでに自分の中に存在している源の力につながることができるようになります。この状態に至ることで、自分の知覚は変化しはじめ、穏やかな世界のなかで軽やかさや自由、自信や確信を感じることができるようになります。

🌸 まとめ 🌸

私たちは、あらゆるものをつけ足すことで自分を良くしようとするあまり、かえって重荷を背負い、自分をがんじがらめにしていることが少なくありません。けれども、本来の自分の心のパワーに気づき、不要なものを手放すことで、自分の内なる静けさと強さに触れることができるようになります。心のデトックス(=自分にとって役に立たない考えを手放す)ことを意識し、自分の中の源とつながる道を歩んでみましょう。その先には、より自由で力に満ちた安らかな人生が待っているはずです。



「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子 / ヒプノセラピーカウンセリングリコネクション

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