気づきの日記「未来を変えたいなら、今を生きること」

今というリアルな時間につながる
ふと気づくと、私たちの心は「今」にいないことが多いものです。
たとえば、夜、布団に入って眠ろうとしているのに「明日の仕事、うまくいくかな?」「あの人に送ったメッセージ、返信がこないのはなぜ?」と頭の中でグルグル考えてしまったり。あるいは、せっかく休日にお出かけしたのに「あの仕事のこと、大丈夫かな?」「明日こそは、Aさんに電話しなくちゃ」と、今ここにいるのに、心だけが未来へ飛んでいってしまう・・・
そんな経験、ありませんか?
未来への不安、過去への後悔
私たちは、気づかぬうちに「存在していない時間」に心を奪われることに慣れてしまっています。未来のことを想像して怖れたり、過去の出来事を思い出して後悔したり。けれど、よく考えてみると、未来はまだ来ていないし、過去はすでに過ぎ去り消え去っているのです。
そして、何よりも心のなかに湧き上がるあれこれは、自分の「空想」以外のなにものでもありません。
心がでっちあげた「空想」が心をかき乱すことさえなければ、今ここは思いのほか平和なのです。今味わえるはずの安らぎや満足感を台無しにしてしまっているのは、他でもない私たち自身なのかもしれません。

心が今ここにないとき、何が起こる?
「今」から意識が離れると、私たちは目の前の現実に十分に向き合えなくなります。たとえば、大切な人との会話中に、心が他のことを考えていたら、その時間は架空の時間になってしまいます。また、美しい夕日を見ていても、「仕事のこと」を考えていたら、その景色を味わうこともないでしょう。
「今」にいないとき、私たちはエネルギーを大量に消耗しています。まるでスマホのアプリをいくつも開いたまま放置しているようなもの。過去を悔やみ、未来を怖れ、あれこれシミュレーションしているうちに、心のエネルギーはあちこちに分散し、気づけばクタクタになってしまいます。
それは、過去も未来も心のなかの「空想」であり、自分が本当に存在できるのは「今ここ」というリアルな時間だけだからです。この時間においてのみ、私たちは自分の心のパワーとつながることができます。そして、この時間のなかでのみ、安らぎや満足を感じることができるのです。
では、どうすればいい?
答えはシンプルです。
いつ、どんなときも、「今、この瞬間」に意識を戻すこと。そして、考えをやさしく手放すこと。
たとえば、朝のコーヒーを飲むとき、その香りや温かさをじっくり味わってみる。歩いているときに、足の裏が地面に触れる感覚を感じてみる。友人と話すとき、「次に何を話そうか」と考えるのではなく、相手の言葉にじっくり耳を傾ける。
すると、不思議なことに、心が落ち着き、エネルギーが満ちてくるのを感じられるでしょう。

今を生きることで得られるもの
「今ここ」にいることで得られるのは、安らぎと満足感です。
それだけではありません。
私たちが「今」に深くつながるとき、それは単にこの瞬間に集中するということではなく、もっと大きなもの――宇宙意識や無限のエネルギーとつながることでもあります。過去や未来に心を奪われていると、私たちは本来の力を見失い、不安や後悔のなかでエネルギーを消耗してしまいます。しかし、「今」に意識を戻すことで、「今」に存在するパワーが働きはじめ、過去の後悔や未来への怖れを自然な形で癒してくれるのです。
多くの人は、過去や未来について考えることで物事をよくできると思いがちですが、実際にはそうではありません。「今」という時間に、ここにないものを持ち込むことで、私たちの心は「空想」に入り込んでしまうのです。だから、たった今に深く根を下ろし、ここにあるエネルギーを十分に活かすことこそが、本当に現実を動かす力となり、また深い安らぎを感じることができるようになるのです。
あなたは、今この瞬間に、すべてを変える力を持っています。
今に意識を向けるだけで、心が落ち着き、エネルギーが満ちてくるのを感じるでしょう。そして、そこにはあなたがずっと探していた安らぎがあります。何も心配する必要はありません。すべては、今この瞬間から変えられるのです。
「今」にしっかりとつながることで、私たちは無限の流れのなかに自分を委ね、必要な気づきやインスピレーションを受け取ることができます。それは、心配ばかりしている未来ではなく、穏やかで満ち足りた未来をつくる力にもなります。
さあ、深呼吸をして、今ここを感じ、自分の力をつながってみましょう!🌷