気づきの日記「思考の波を静めると、人生の流れが変わる」

考えを手放すことで自由になる

私たちは日々、さまざまな思いを抱えながら生きています。

「あんなことをしてしまって、失敗だった」
「あのひとことは言うべきではなかった」
「今この状況だったら、この先どうなるのだろう?」
「あの人のことを私は怒らせたのだろうか?」

後悔や心配や怖れの考えが浮かぶたびに、私たちは自分を責めたり、その考えをふり払おうとしたり、無理に正そうとしたりします。しかし、どれほど努力しても、考えは勝手に生まれ、何度も浮かびあがり、決してコントロールすることができません。

好きな人のことを「考えるのをやめよう!」と思ってもやめられなかったり、ひとつの失敗を何度も後悔してしまったり、どこかで耳にしたメロディーがアタマのなかで鳴りつづけたり・・・誰もがこんな「アタマから離れない」という経験をしたことがあるのではないでしょうか?

考えを止めようとしなくてもいい

考えを変えようとすると、それにエネルギーを注ぐことになり、かえってその考えが強くなってしまいます。まるで「考えないようにしよう!」と意識すればするほど、その考えがアタマから離れなくなってしまうように。

たとえば、夜中にトイレに行く途中で “幽霊が出たらどうしよう” と考えはじめると、怖さが倍増してしまうように、考えは意識すればするほど力を持ってしまうのです。

実は、考えを無理に「止めよう」としたり、「変えよう」としたりする必要はないのです。そのまま、放っておくことです。

冷静にその考えを見つめ直してみると、それは単に自分自身による「推測」にすぎないことに気づくでしょう。それは、「正真正銘の本当のこと」とは違うのです。

ただ、その「考えがある」ことに気づき、「それは本当のことではない」と認め、そっと手放してみましょう。そうすると、不思議とその考えは自然と消えていきます。

考えと戦うのをやめる

私たちは、「正しい考えをもつべきである」と信じているので、つねに考えと戦ってしまいます。

考えと戦うことで心に相当な負荷をかけてしまっているのです。「この考えはよくない」「こう思うべきではない」と葛藤し続けることは、自分の心を縛りつける行為でもあります。しかし、心は私たちが縛っておけるようなものではないのです。

考えと戦わずにただ流れるままに流すようにしてみましょう、すると、心がふっと軽くなるのを感じるでしょう。考えを相手にせず、軽く受け流すことで、エネルギーの無駄遣いがなくなり、本当に大切なことに意識を向けることができるようになります。また、目の前のことに集中できるようになり、以前よりもスムーズにものごとがはかどるのを感じることでしょう。

手放した先に見えてくるもの

考えを手放すと、人生の流れが変わっていきます。考えと戦っていたエネルギーを取り戻すことができ、自由になるからです。

ものごとは「自分にとって一番良い速度で、一番良い方向へ」自然と進んでいくものです。なぜなら、私たちが余計な思考で自分の進む道を邪魔さえしなければ、そこには秩序があり、正しい道筋をとることができるのです。それは一番よい効率で進んでいきます。

実は、「私たち」こそが、人生のスムーズな流れを邪魔している張本人なのでした。

心の中の不要な思考を手放すことで、本来の自分の感覚や直感が冴えわたり、自分にとって最善の道が見えてくることでしょう。そして、心の余裕が生まれ、より幸せで穏やかな日々を送ることができるようになります。

私たちは、ただ考えを手放し、「流れに身を任せるだけ」でいいのです。そうすることで、心がクリアになり、本当に大切なことが見えはじめるのです。

まとめ

・考えは勝手に浮かぶもの。無理に止めなくていい。
・考えを正そうとすると、むしろ強力になる。
・考えを流すと、心が軽く、自由になる。
・手放せば、人生は自然とよくなる。

今日から、考えにしがみつくのではなく、そっと手放すことを試してみましょう。難しく感じるかもしれませんが、大丈夫です。まず、「考え」に気づくことから練習してみましょう。あなたの人生は、もっと楽に、もっとスムーズに流れていくはずです。あなたの心が少しでも軽くなり、自由を感じられますように。



「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子 / ヒプノセラピーカウンセリングリコネクション

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