気づきの日記「問題に意識を向けると、問題が増える?~答えは静けさの中に~」

【問題から離れるという選択】
人生には、次から次へと問題が現れてくるように感じることがあります。大変なことが続くと、まるで終わりのない波に飲み込まれているように思え、人生を楽しむ余裕がなくなってしまいます。
でも、どんなに多くの問題が目の前にあったとしても、大切なのは、それに飲み込まれず、意識の向け方を変え、「問題から注意をはずしてみる」ことなのです。
「そんなの無理ですよ!目の前に問題があるのに、無視なんてできません」
「もっとひどくなったら、どうするんですか?」
そう思うのは当然です。なぜなら、こどもの頃から「問題は自分で解決するものだ!」と教えられてきたからです。
でも、試しに少しだけ「問題」から目を離してみると、問題も状況も変わり始めるのです。
【問題は自分の心が作り出している】
あなたの目にしている問題は、あなたの心の中から生まれ、世界に映し出されています。これは不思議なことですが、真実です。
どんな問題も、何かを求める心や不安、怒り、悲しみ、後悔など、あなたの心の状態と密接につながっているのです。
自分でもなかなか気づくことができない心の状態を、目の前の問題は正確に映し出してくれます。そして、それは「あなたの中に間違った考えが存在していますよ。心を正して、本来の自分に戻りましょう」というサインなのです。
問題が心の状況を知らせるサインであるなら、サインに働きかけても変化を起こすことはできません。問題をなくすためには、外側のものごとを変えようとするのではなく、それらの原因である自分の心に目を向けることが何よりも重要になります。

【心の静けさが世界を変える】
まずは、問題から目を離し、ほんの少しでもいいので、目を閉じて深い呼吸をしてみましょう。
「問題を解決しなきゃ!」という焦りを手放し、ただ呼吸とともに意識を静めてみます。
ただ意識と共に呼吸するだけで、あなたの心は落ち着きを取り戻しはじめ、無限の存在とのつながりを思い出すことができます。
この感覚をどんどん心に流れさせるほど、あなたの目にする世界は穏やかさを取り戻し始めるのです。 問題を何としてもなくそうとするのではなく、その元にある自分の心とつながること、そして、その心を安らぎで満たすことで、問題に見えていたものは自然と目の前から消え始めます。
それは、心そのものが本来の性質である「静けさ」と「安らぎ」を取り戻したからであり、今度はそれらが目にする世界に映し出されてくるからです。
それぐらい、私たちの心の静けさと安らぎは、すべてを癒す力があるのです。なぜなら、それは直接、無限の宇宙の力につながっているからです。
だからこそ、まずは「静けさの中に立ち返る」という選択をしてみましょう。そして、静けさにとどまり、そこから導かれてみましょう。
心が安らかになると、それに共鳴するように、現実も少しずつ変わリ始めます。自分の心が映し出す世界が、必ず平和で満足のいくものに変化していくことでしょう。
私たちの心の自然な状態こそが、静けさであり、安らぎそのものです。自分の心を正し、本来の状態を保つことこそが、じつは自分の眼にする世界を変化させる、一番早くて、パワフルな方法なのです。
今日も、心を静めて、安らぎを感じ、そこにとどまってみましょう!