気づきの日記「怖れが教えてくれる、本当の自由」

怖れを超えて

私たちの心に忍び寄る「怖れ」は、しばしばとてもリアルに感じられます。予期せぬ何かが起きるかもしれないという不安、未来への心配、人間関係での恐怖 ― そのすべてが、私たちを怯えさせ、身動きできなくしてしまいます。 実際、その「怖れ」を解決するために、私たちは何をしているでしょうか?

  1. 石橋を叩きすぎて破壊する →完璧をめざすあまり、確認と準備に命がけ。しかし、完璧にしようとするほど、怖れは大きくなる。
  2. 予定パンパン症候群 →怖れや不安に向き合いたくないから、いつも回遊魚のように止まらない。スケジュールがギッシリで、アタマふらふら疲労困憊。
  3. 怖れを避けすぎて引きこもり →怖れの元を避けに避け、その結果、さらに怖がりになるというワナ。
  4. 最悪シナリオ脚本家 →起きてもいない出来事に対して、心のなかで超大作不安ドラマを制作中。続編制作がやめられない。
  5. ネット検索に沼る →Google先生は、なぜか安心材料を提示してくれない。不安はふくらむばかり。

怖れを解決するために、私たちはそれを避けようとしたり、他の誰かに話すことで安心を得ようとしたり、さまざまな対抗策を考えます。しかし、それらが本当に怖れを解決する助けになっているのでしょうか?

怖れは生き延びるためのエネルギーを求めている

じつは、怖れが私たちに強烈に訴えかけてくるのは、その存在を確立するためです。怖れが「生き残る」ためには、私たちの注意を引く必要があるからです。私たちがその感情に注目すれば、怖れはそのエネルギーを吸いあげ、存在を強化し、どんどん大きくなります。逆に言えば、私たちが注意を向けなければ、怖れは自然に消えていきます。

「この怖れはたんに心の反応で、私がそれに注目しなければすぐに消えていく」と認識することが、怖れから解放される第一歩です。怖れは、私たちがそれに反応することで、ますますリアルになり、強力に感じられるからです。

怖れを飼い慣らさない

怖れを手放すためには、まずその存在を無視することが重要です。人にその恐怖を話すことで、さらにそれにエネルギーを与え、怖れを現実のものにしてしまいます。だから、あえて話さず、ただ心の中で「これはただの私の考えだ、本当のことではない。存在などしていない」と認識するだけで、怖れは静かに消えていきます。

例えば、心の中で「もしも、これが失敗したらどうしよう?」と感じることがあるならば、それは「結果をコントロールしたい」「自分の思うとおりになって欲しい」という欲求から来る反応です。

しかし、私たちは実際にはコントロールすべきではありませんし、本当はコントロールなどできないのです。現状は、ただ「あるがまま」で受け入れることが、最も自然で真実に近いのです。

宇宙の愛の法則を信じる

怖れがやってきたとき、その本質は「今の現状に満足できない、コントロールしたいのにできない」ということに対する反応です。 

でも、宇宙には愛の法則が存在し、私たちはどんな状況であれ、最良の結果に導かれることを信じることができます。本当はすでに守られているのです。

心の中に静かなスペースを作り、そのスペースにハイヤーセルフの声を受け入れることで、私たちは心の荷をおろし、自分本来の安らぎと平和を感じることができるのです。

もし今、怖れがムクムク顔を出してきても、焦らなくて大丈夫。
それがどれだけ大きく見えても、それはただの「影」、フェイクです。
ライトを当てれば、たちまち正体は消えうせていきます。

あなたの中には、それを照らす光がちゃんとあるのです。

怖れの声は軽くスルーして、ゆったりとリラックスした自分でありましょう♡

まとめ

怖れに支配されることなく、ただ怖れの存在を認識し、「これはただの思考にすぎない」と見送ることが、私たちの癒しへの第一歩です。
現状を受け入れ、コントロールしようとしないことで、宇宙の愛と調和が流れ込み、必ずや最良の結果に導かれることを信じましょう。
怖れを手放すことで、私たちは解放され、心のスペースが広がり、豊かな導きを受け取ることができるのです。



「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子 / ヒプノセラピーカウンセリングリコネクション

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