気づきの日記「どんな考えが自分を幸せにする? 〜そこに愛はあるんか?〜」
世の中には、テレビやSNS、口コミなど、さまざまな情報が溢れかえっています。
「何を信じるか?」は、私たちにとってとても大切なことなのです。
なぜなら、自分が目にする世界とは自分がそうだと決めた意味そのものだからです。
自分の考えしだいで、世界が安全で安らかなものにも映れば、まったくの暗闇で危険に満ちたところにも感じられるのです。
それが考えというフィルターのなせるわざです。自分のこころの様子をすぐさま世界というキャンバスで見せてくれるのです。
これだけさまざまな情報が溢れていると、何が正しくて何が間違っているのか、どれが自分を幸せにし、どれが自分を苦しめるのか、まったくわからなくなってしまいます。
クライエントのAさんはこんなふうにおっしゃっていました。「せっかくセラピーを受けていい調子だったのに、また以前の状態に戻ってしまったように感じます」と。
それは、こんなことが言えるかと思います。
セラピーとは、こころの間違いを正してゆく作業です。間違った考えで自分を苦しめていたことに気づき、その考えを取りのぞくことで、本来の安らかなこころの状態に戻してあげるのです。
しかし、せっかく間違いを取り去っても、また再び役に立たない考えを取り入れ続けることで、プラスマイナスゼロを通りこして、再びこころを苦しめてしまうことになりかねません。
こころの間違いは、ひとつづつ丁寧に取りのぞいたら、その正しいこころを維持しなければならないのです。いったん要領がわかれば、セルフケアは簡単です。
安らかなこころを保ち続けるには、どうしたらよいでしょうか?
それは、「自分を幸せにしない考えをしっかり見抜き、それらを信じない」ことです。
なんでもかんでも闇雲に信じていたら、こころは方向性を失い混乱してしまいます。
そのようなこころは、風が吹けば簡単に飛ばされてゆく綿毛のようなもので、あっちに飛ばされ、こっちに飛ばされ、自分が何もので、どこで何をしているのか、さっぱりわからなくなってしまいます。
そうならないためにも、自分を幸せにする考え以外は自分のこころに取り入れない、と固く決めることです
私たちは自分の「想い」によって、目にしたものを判断し、意味を与えています。
その判断の尺度となる「想い」は、さまざまなところから自分自身に教えこんだものです。
親の言ったこと、学校で習ったこと、世間が言っていること、マスコミが話していること、本で読んだこと・・・それらを意識的、無意識的に「自分のものの見方」として採用しています。
しかし、それらの全部が全部、自分を幸せにしてくれるわけではありません。むしろほとんどが、怖れや不足に根ざしているため、かえって私たちを不安に陥れるのです。
テレビで流れる保険のCMなどを見ていると、「思いがけないことが自分に襲いかかり、人生を台無しにする」というような不安を抱かせます。なぜなら、モノを売るには怖れを与えるのがいちばん効果的だからです。
私たちは、「自分の安らかなこころなくしては、幸せな世界は認識できない」ということを知っておく必要があります。
体に毒物を摂取しないように気をつけるのと同様に、こころにもキケンな考えを立ち入らせてはいけないのです。
こころにとって正しい考えとは、どのような考えでしょうか?
それは、「愛」のある考えだけです。なぜなら、宇宙は「愛」であり、それが私たちに適応される唯一の法則だからです。
愛のある考えでものごとを見れば、そこにはかならず自分のなかの愛が映し出され、安心と安らぎを見出すはずです。
「愛のある考えだけで大丈夫ですか?キケンは察知できますか?」と思われるかもしれませんが、心が愛によって正常になっているときには、キケンな場面でもちゃんとすべきことをすることができるようになるのです。
だから、なんかモヤモヤしているときには(それは人から言われたことや、占いや、本で読んだことや、テレビで言われていることなどを無条件に受け入れてしまったときですが)、「これははたして、愛の考えなのだろうか?」と自問してみましょう。
不安を感じているのであれば、自分のその考えに愛はあるのかをチェックしてみましょう。
もしそれが愛ではないのであれば、どれも却下すべきものです。信じるべきものではなく、それはただのウソなのです。
愛に基づいた考えだけで自分のこころを満たし、正しく守ってあげましょう。
「愛でなければ、それはすべて偽りだ」と知っているこころはゆらぎません。いつも穏やかなのです。
この「愛に根ざした、自分に優しい考え」だけでこころを守り、その穏やかなこころを通して世界を見るとき、私たちはいつも安らかさや幸せを感じることができるようになります。
是非、大地真央さんのCMの決めぜりふのごとく、「そこに愛はあるんか?」をモットーとして、自分のこころを愛で満たして、世界を正しく知覚しながら、安らぎと喜びのなかで人生を送れるようにしましょう。